HSK 2.0とHSK 3.0の違い|日本の受験者向け【2026年版】
結論:日本で今受ける1〜6級はHSK 2.0
本記事の更新日時点で、日本国内の通常HSK 1〜6級は従来の6級制(HSK 2.0)です。 HSK日本実施委員会の年間日程も、通常回を「HSK筆記1〜6級」として案内しています。一方、HSK 7〜9級は2026年に別試験として東京で実施予定です。受験日が決まっている人は、受ける回の要項を確認したうえで、1〜6級なら6級制の教材・過去問・語彙表で対策してください。日本の公式試験日程を確認する / HSK 7〜9級試験の案内
HSK 3.0は、将来の国際的な試験体系・学習基準として公開された三段九級の枠組みです。日本の1〜6級対策を今すぐ3.0教材へ切り替える意味ではありません。 「新HSK」という呼び方が、2010年開始の6級制と3.0の両方を指すことがあるのが混乱の原因です。
HSKの3つの世代
| 世代 | 通称 | 級の構成 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 〜2009年 | 旧HSK(老HSK, lǎo HSK) | 現行とは異なる級構成 | 2010年の改定前の旧制度 |
| 2010年〜・日本の現行試験 | 6級制HSK(HSK 2.0) | 1〜6級 | 日本で受験する通常HSKの対策対象 |
| HSK 3.0 | 新しい国際的な試験体系・大綱 | 三段九級(1〜9級) | 日本の通常1〜6級には未導入。7〜9級試験・上級学習向けに別管理 |
「新HSK」という言葉だけでは判断できません。「HSK 1〜6級・2015語彙表・過去問」なら2.0向け、「三段九級・7〜9級・新試験大綱」なら3.0向けです。
6級制HSK(HSK2.0)
6級制HSKでは、数字が大きいほど難しく、語彙数の目安は次のとおりです。
| 級 | 目安レベル | 語彙数の目安 |
|---|---|---|
| 1級 | 入門 | 約150語 |
| 2級 | 初級 | 約300語 |
| 3級 | 初中級 | 約600語 |
| 4級 | 中級 | 約1,200語 |
| 5級 | 中上級 | 約2,500語 |
| 6級 | 上級 | 約5,000語以上 |
各級の詳しい勉強法は、HSK対策トップの級別ページで解説しています。
HSK 3.0は何が違う?
HSK3.0は 「三段九級」=9級制 の構造です。ポイントは次の3つです。
- 9級制へ: 初級・中級・高級の3段階に分かれ、それぞれ3レベル、合計9級。従来なかった 7〜9級(高級) が加わります。
- 語彙・漢字・文法の大綱が別: 2.0の級と同じ数字でも、3.0の級を単純に対応付けられません。2.0の「4級」を受ける人が3.0の「4級」用語彙に置き換えるのは誤りです。
- 7〜9級を含む上級評価: 7〜9級では、より高い読解・作文・通訳翻訳を含む能力を評価します。公式の新試験大綱は1〜9級の語彙・漢字・文法を別途定めています。HSK 3.0公式試験大綱
どちらを勉強すればいい?
| あなたの目的 | 選ぶべき対策 |
|---|---|
| 日本でHSK 1〜6級を受験する | HSK 2.0の公式2015語彙表・過去問・6級制教材 |
| 日本の大学出願・就職で「HSK○級」を求められた | 募集要項の級を確認し、原則としてHSK 2.0対策 |
| HSK 7〜9級を受ける予定がある | その回の公式要項を確認し、HSK 3.0大綱で対策 |
| 長期的に上級を目指す | 2.0で受験目標を達成した後、3.0の語彙・読解を追加 |
教材や試験案内に両方の情報が混在していても、次の順番なら迷いません。
- 受験会場や提出先が求めるバージョンを確認する
- そのバージョンに合う教材・模試・語彙表を選ぶ
- 3.0向け教材は、2.0対策と混ぜず、7〜9級受験・上級学習向けの別コースとして扱う
という進め方が安全です。
受験予定者はどう判断すればいい?
制度変更のニュースを見ても、現行の資格が急に無意味になるわけではありません。日本で受験日が決まっているなら、その回の公式要項に合った学習を優先してください。1〜6級の運用変更や7〜9級の実施回は、日本実施委員会の告知で確認しましょう。
- 半年以内に受験する → 試験会場・提出先が指定する形式で対策する。
- 留学・奨学金に使う → 提出先が求めるバージョンと級を最優先で確認する。
- 長期的に上級を目指す → HSK3.0の語彙増加も意識して、読解量を増やす。
制度名に振り回されるより、「いつ・どこへ・何級を提出するのか」を先に決めると迷いにくくなります。
まとめ
- 日本の通常HSK 1〜6級は、本記事の更新日時点ではHSK 2.0で対策する。HSK 7〜9級は別試験の公式要項を確認する。
- HSK 3.0は三段九級の別体系。2.0と同じ級番号でも、教材・語彙表を入れ替えない。
- 1〜6級の運用が変わる場合や7〜9級を受験する場合は、日本実施委員会の告知と試験要項を確認する。