中国語文法・コアコース — 核となる文型
CHINESE GRAMMAR · CORE COURSE
このコースは、頻出の中国語文型を「読む・言う・作り替える」順に確認するための圧縮版です。例文を型として捉え、単語を一つずつ替えてください。
日本語話者は動詞を文末へ送る感覚をいったん止め、時間・場所・アスペクト・補語を中国語の位置に保つことが鍵です。
核となる文型
文型を読み、訳を隠して意味から文を組み直します。細かな例外とニュアンスは各詳細記事に戻って確認します。
1. 文の骨組み
まず述語を決め、何をその前に置くかを選びます。日本語の助詞の順を写すのではなく、中国語の安定した文の枠を作ります。
- 使い分けの要点
- まず主述語に線を引き、時間と場所をその前へ置きます。日本語の語順を訳してから直すのでなく、骨組みから組み立てます。
- 自分で組み立てる
- 一つの日課を「主語+動詞+目的語」から始め、時間、場所の順に三段階で広げます。
- 自己点検
- 一つの句を外しても、主語と述語だけで文が立っていますか。
第 01
文の骨組み:主語+時間+場所+動詞+目的語
中国語は動詞を早めに置き、時間は動詞の前に置くのが基本です。まず主語・動詞・目的語だけで文を作り、時間と場所を足します。
我明天在学校学习中文。
文脈での意味: 私は明日、学校で中国語を勉強します。
練習: 明日・学校・中国語を、自分の予定に入れ替えて言います。
第 02
述語文:名詞・形容詞・動詞
名詞を述語にするときは通常「是」を使い、形容詞はそのまま述語になります。「很」は単に強調ではなく、自然に説明をつなぐ役目もあります。
她是老师。她很忙。
文脈での意味: 彼女は先生です。彼女は忙しいです。
練習: 身分を言う文と、人や物を説明する文を一つずつ作ります。
第 03
時間・場所・移動の語順
いつ行うかは動詞の前、どこで行うかも多くは動詞の前です。日本語の助詞を一語ずつ置き換えるのでなく、中国語の動作の場面として並べます。
我明天在学校学习中文。
文脈での意味: 私は明日、学校で中国語を勉強します。
練習: いつ・どこで勉強、仕事、食事をするかを言います。
第 04
否定:不・没(有)・别
習慣・意思・未来は「不」、起きなかった出来事は「没(有)」が基準です。「别」は相手へ「〜しないで」と頼むときに使います。
我不喝咖啡。昨天没喝。别着急。
文脈での意味: 私はコーヒーを飲みません。昨日は飲みませんでした。急がないでください。
練習: 「行かない」と「昨日は行かなかった」を対にして作ります。
2. 修飾と質問
的・地・得は、何を説明しているかを先に見ます。疑問文は語順をひっくり返すのでなく、答えの位置を空けて作ります。
- 使い分けの要点
- 修飾している先が名詞、動作、動作後の程度・結果のどれかを決めます。疑問詞は答えの場所に残します。
- 自分で組み立てる
- 量詞つきの物を四つ並べ、それぞれについて実際に答えられる質問を一つずつ作ります。
- 自己点検
- 的・地・得を選んだ理由を「何を説明するか」で言えますか。
第 05
語順を変えない疑問文
疑問詞は答えが入る位置にそのまま置きます。はい・いいえを聞くときは「吗」、A不A、疑問詞を使い、倒置はしません。
你想吃什么?
文脈での意味: あなたは何を食べたいですか。
練習: 人・場所・理由・選択を尋ねる四つの質問を作ります。
第 06
修飾:的・地・得
「的」は名詞を修飾し、「地」は動詞の前の様子を示し、「得」は動詞の後で程度や結果を説明します。何を説明しているかを先に見極めます。
我买的书很好看。她说得很快。
文脈での意味: 私が買った本は面白いです。彼女は速く話します。
練習: 名詞・動作・結果をそれぞれ一つずつ詳しくします。
第 07
数詞と量詞
数詞の後には原則として量詞を置きます。「两」は量詞の前でよく使われます。名詞だけでなく「量詞+名詞」をひとかたまりで覚えましょう。
两本书,三杯茶。
文脈での意味: 本が二冊、お茶が三杯です。
練習: 本、人、飲み物、平たい物を身の回りから数えます。
第 08
存在・場所・同定:有・在・是
「有」は何かがあることを導入し、「在」は既知の物の場所を言い、「是」は同定・分類をします。どの情報を新しく伝えるかで選びます。
桌子上有一本书。书在桌子上。
文脈での意味: 机の上に本があります。その本は机の上にあります。
練習: 机の上の物を三つの型で説明します。
3. 時制ではないアスペクト
時制を一語ずつ訳しません。完了、進行、持続、経験、可能、比較のどの見方を伝えるかを先に選びます。
- 使い分けの要点
- 標識を選ぶ前に、完了・進行・持続・経験・可能・比較のどの見方を伝えるかを決めます。
- 自分で組み立てる
- 昨日、今、明日の予定を、異なるアスペクトまたは助動詞で言い分けます。
- 自己点検
- 自分の文で不と没(有)を入れ替えられない理由を説明できますか。
第 09
完了と変化の了
「了」は単純な過去形ではなく、区切りのついた出来事や新しい状態を示します。今との関係や、動作が完結したかを見て判断します。
我看了电影。我在看电影。我看过这部电影。
文脈での意味: 私は映画を見ました。今、映画を見ています。その映画を見たことがあります。
練習: 昨日終えたことを二つ、今変わった状態を一つ言います。
第 10
進行・持続・経験:在・着・过
「在/正在」は進行中、「着」は続いている状態、「过」は経験を表します。まずどの場面を切り取るかを決めてから標識を選びます。
门开着。他学了两年。
文脈での意味: ドアが開いたままです。彼は二年間勉強しました。
練習: 進行中・続く状態・経験を一文ずつ作ります。
第 11
助動詞と意思:会・能・可以・想・要
「会」は習得した能力や予測、「能」は条件上の可能、「可以」は許可、「想/要」は希望や予定です。日本語の「できる」だけでまとめないことが大切です。
我会游泳。今天不能来。
文脈での意味: 私は泳げます。今日は来られません。
練習: 許可を求め、能力を述べ、明日の予定を言います。
第 12
比較と程度
「比」の文では形容詞の前に「很」を置きません。「没有」で劣る比較を作り、「一点儿」「更」で程度を調整します。
她比我高。这本书太贵了。
文脈での意味: 彼女は私より背が高いです。この本は高すぎます。
練習: 場所・人・値段を一組ずつ比べます。
4. 情報を動かす構文
把・被・介詞・連動文では、対象、影響を受けたもの、経路、相手、目的のどれを先に聞かせるかが決まります。結果を曖昧にしないことが鍵です。
- 使い分けの要点
- 処理した対象、影響を受けたもの、経路、相手、目的のうち、何を聞き手に先に示すかを見ます。
- 自分で組み立てる
- 結果のある指示、望ましくない出来事の報告、目的を伴う移動を一文ずつ作ります。
- 自己点検
- 把構文で、対象に起きた結果を必ず言えていますか。
第 13
結果補語・方向補語
補語は、見て分かった、書き終えた、見つけ出したなど動作の結末を動詞の直後で示します。動詞と離さず一つの述語として読みます。
我看懂了。请拿出来。
文脈での意味: 私は見て理解しました。どうぞ外へ取り出してください。
練習: 看・写・找・拿を結果や方向のある動作に変えます。
第 14
期間・頻度・回数
期間はどれくらい続いたか、頻度はどのくらいの間隔か、回数は何回かを言います。目的語が特定かどうかで語順も確認します。
请把门关上。
文脈での意味: ドアを閉めてください。
練習: 習慣を一つ、終わった行動を期間つきで一つ言います。
第 15
把構文:対象をどう処理したか
「把」は話し手と聞き手に分かる対象を動詞の前へ出し、その対象に起きた結果・場所・数量を続けます。通常語順の飾りではありません。
我的车被朋友借走了。
文脈での意味: 私の車は友人に借りられてしまいました。
練習: 目に見える結果を伴う指示を三つ作ります。
第 16
被構文:影響を受けたものを主題にする
「被」は影響を受けた人・物を前に出し、結果が重要なときによく使います。行為者を言わない文も自然です。
我跟朋友从家走到学校。
文脈での意味: 私は友人と家から学校まで歩きます。
練習: なくなった物、借りられた物、解決した問題を表します。
5. 文をつなぐ
接続表現で文どうしの関係を明示し、文末助詞で言い方の強さや共有感を整えます。語尾だけで意味を補おうとしないでください。
- 使い分けの要点
- 助詞を足す前に、原因・逆接・条件の関係を言葉にします。接続表現は文の関係を目で追えるようにします。
- 自分で組み立てる
- 六つの短い事実を二つの説明へつなぎ、一つの依頼を助詞か重ね型でやわらげます。
- 自己点検
- イントネーションなしでも、聞き手は関係を判断できますか。
第 17
介詞的な語:在・从・到・给・跟・对
これらは動作の場所、出発点、到着点、相手、同行者、視点を主動詞の前で示します。一語の訳より、関係として読み取ります。
我去商店买水果。
文脈での意味: 私は果物を買いに店へ行きます。
練習: 誰と行くか、どこから来るか、誰に話すかを言います。
第 18
連動文と目的
同じ主語の動作は「〜して、〜する」のように動詞を連ねられます。余分な「to」や接続詞を入れず、現実の行動順に並べます。
因为下雨,所以没去。
文脈での意味: 雨が降ったので、行きませんでした。
練習: 目的のための移動と、通勤手段を説明します。
第 19
接続表現と論理
因果・逆接・条件を、因为…所以…、虽然…但是…、如果…就…で見える形にします。文脈で明らかな半分まで毎回重ねる必要はありません。
你去吗?我想一想。
文脈での意味: 行きますか。少し考えます。
練習: 短い事実を因果・逆接・条件の文につなげます。
第 20
文末助詞と重ね型
吗・呢・吧・文末の了は、質問、共有済みの話題、やわらげ、変化を調整します。重ね型は短く試す動作や柔らかな依頼に向きます。
老师明天会在教室里给我们讲这个问题。
文脈での意味: 先生は明日、教室で私たちにこの問題を説明します。
練習: 依頼をやわらげ、一度試す動作を一つ作ります。
6. 読む・書く・総復習
読解と作文は転用の確認です。訳す前に文を分け、書いた後は一度に全部でなく、一つの文法判断ずつ見直します。
- 使い分けの要点
- 読解では辞書の語ごとでなく、かたまりを取ります。作文では難しい語を足す前に語順を直します。
- 自分で組み立てる
- 一文を区切り、四文段落を書き、一回の点検では一種類の判断だけを直します。
- 自己点検
- 次に戻る単元と、その根拠を自分の言葉で決められますか。
第 21
文法のかたまりで読む
訳し始める前に主述語を探します。時間・場所・介詞句・修飾・補語を囲めば、長い文も読みやすいかたまりになります。
我明天想跟朋友去图书馆学习。
文脈での意味: 私は明日、友人と図書館へ勉強しに行きたいです。
練習: 読解例の述語と修飾部分に印を付けます。
第 22
型から書く短い段落
話題、時間・場所、行動、結果、理由の順に骨組みを作ります。難しい単語を足す前に、量詞・否定・アスペクトを確認します。
我昨天没去。她说得很快。
文脈での意味: 私は昨日行きませんでした。彼女はとても速く話します。
練習: 最近の予定か外出について四文で書きます。
第 23
対比で見直す
推敲では「不か没か」「的か得か」「比か没有か」を一点ずつ問います。最後に音読して、情報の並びが自然かを確かめます。
虽然下雨,但是我还是去了学校。
文脈での意味: 雨が降りましたが、それでも学校へ行きました。
練習: ワークブックの入れ替わった四文を直します。
第 24
総復習と到達度診断
診断は点数だけでなく次の復習を決める道具です。意味から答えを組み直し、弱い型に印を付けて翌日に一単元へ戻ります。
我明天想跟朋友去图书馆学习。
文脈での意味: 私は明日、友人と図書館へ勉強しに行きたいです。
練習: ノートを見ずに診断を解き、復習待ちの型を並べます。
能動想起の練習
各文型で、自分の時間・場所・目的語を使った新しい文を言うか書いてください。
組み直しの例
我明天在图书馆看这本书。Wǒ míngtiān zài túshūguǎn kàn zhè běn shū. = 私は明日、図書館でこの本を読みます。